没倒(読み)モットウ

デジタル大辞泉 「没倒」の意味・読み・例文・類語

もっ‐とう〔‐タウ〕【没倒】

滅ぼし倒すこと。
九院を―し、衆徒を追ひ出して」〈太平記一八
没収して横領すること。
権門勢家の庄領を―し」〈平家・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「没倒」の意味・読み・例文・類語

もっ‐とう‥タウ【没倒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほろぼしたおすこと。
  3. 没収して横領すること。強いて没収すること。
    1. [初出の実例]「神社仏寺、権門勢家の庄領を没倒(モッタウ)し」(出典:高野本平家(13C前)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android