河毛郷(読み)かわけごう

日本歴史地名大系 「河毛郷」の解説

河毛郷
かわけごう

田河たがわ庄の内。現河毛の付近にあった。延文二年(一三五七)六月一五日、山城醍醐寺三宝院賢俊が光済にこの地を譲った際の譲状(三宝院文書)によれば、はじめ同庄を領有する京都大覚寺が領していたが、三宝院賢俊が顕円僧都より譲られて以後、同院の領有するところとなった。文和四年(一三五五)のものと推定される五月二八日の後光厳天皇綸旨(同文書)には当郷への公文孫次郎の悪行狼藉を停止すべき旨が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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