20世紀日本人名事典 「河野秋邨」の解説
河野 秋邨
コウノ シュウソン
大正・昭和期の南画家 日本南画院会長・理事長。
- 生年
- 明治23(1890)年8月8日
- 没年
- 昭和62(1987)年12月3日
- 出身地
- 愛媛県新居浜市
- 本名
- 河野 循(コウノ ジュン)
- 主な受賞名〔年〕
- 勲三等瑞宝章〔昭和48年〕,京都府文化功労賞〔昭和59年〕
- 経歴
- 18歳の時、京都へ出て南画家・田近竹邨に南画を学んだ後、大正10年日本南画院を同人たちと結成。戦中戦後は一時展覧会活動も中絶したが、昭和35年(社)日本南画院を再興、理事長となる。再興南画院の12回展の時には、大作30点を持ってフランスへ渡り、ヨーロッパ各地を巡回。その後も、日本文化財団とタイアップして欧米各国をはじめ、中国の西安や米・ボストン、ソ連・キエフ市などとの交流を重ねるなど、晩年までエネルギッシュな活躍を続けた。文展(現日展)入選12回。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報