油町門跡(読み)あぶらちようもんあと

日本歴史地名大系 「油町門跡」の解説

油町門跡
あぶらちようもんあと

[現在地名]盛岡市本町通一丁目

油町東端から北に折れ、北東した小路への出口にあたる。寛永城下図に門が描かれ、下屋敷出口とある。城下の周囲に設けられた遠曲輪の出入口にあたり、遠曲輪の土手際に土塁と柵をまわした枡形があった。門の脇には番所があって、城下への出入りを常時取締っていた。元禄七年(一六九四)一月にもろもろの外側御門に出された覚書(御家被仰出)には、「御門明六ツにひらき、夜五ツ立、番之もの陰に引込居不申、往来之者に相見得居、尤、出入之者為待不置、来懸次第改無遅々通し可申事、一あやしきもの有之は、先々御門番え送届可申事、一御領内所々より一里状使之者、夜中不依何時無遅々通可申事、一若出火之節は、夜中大門ひらき、番人門之左右に出合、火消之人数通可申事、一昼夜札を不持諸勧進・乞食入申間鋪事」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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