沼ノ町(読み)ぬまのまち

日本歴史地名大系 「沼ノ町」の解説

沼ノ町
ぬまのまち

[現在地名]明石市山下町やましたちよう東仲ひがしなかちよう

中堀の東不明ひがしふめい門の南側から外堀大蔵おおくら口御門に至る町筋。北は当町の町並と並行して山下町、南は東仲ノ町、東は郭内の大蔵門通に、西は細工門さいくもん通に面する。明石藩士が居住した家中町の一つ。

享保年間(一七一六―三六)の明石城下図、文久年間(一八六一―六四)明石町之図、同三年の明石町旧全図に町名がみえる。町名の由来は不詳だが、城地として整地される前当地一帯は沼や湿地帯で、葦草が茂っていたと伝える(明石名勝古事談)。前掲明石町之図・明石町旧全図には各屋敷の藩士の氏名が記載される。東不明門のすぐ東、細工門通に面した当町の西端に、藩士のための諸芸道場として講武所が安政六年(一八五九)開設された(松平家記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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