日本歴史地名大系 「沼倉村」の解説 沼倉村ぬまくらむら 宮城県:栗原郡栗駒町沼倉村[現在地名]栗駒町沼倉松倉(まつくら)村の北、三迫(さんのはさま)川の上流域に立地する。西南は二迫の文字(にのはさまのもんじ)村、北は磐井(いわい)郡猪岡(いのおか)村(現岩手県一関市)。当村は三迫に属し、三迫大肝入の管轄。建武元年(一三三四)八月日の中尊寺衆徒等言上状(中尊寺文書)に沼倉少輔三次隆経、同年九月日付の沼倉隆親着到状(沼倉文書)に沼倉小輔小次郎隆親とみえ、当地を支配していたと考えられる。また応永一一年(一四〇四)四月日の奥州上行寺曼荼羅脇書(「宮城県史」所収)に「授与之富士大石寺檀那奥州沼倉之住人妙珍盲者」とあり、当地とする説がある。「仙台領古城書上」に沼倉飛騨を城主とする岩野目(いわのめ)城・万代(ばんだい)城・城内(じようない)城がみえ、「安永風土記」に岩目(いわのめ)館・万代館・白岩(しろいわ)館をあげるが、うち沼倉氏を館主とするのは白岩館のみ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by