泊郷(読み)とまりごう

日本歴史地名大系 「泊郷」の解説

泊郷
とまりごう

[現在地名]奈留町泊郷

うら郷の南東に位置する半島状の地勢で、南東部は東風泊こちどまりの広い浦が広がり、南部に大林おおばやしくち夏井なつい浜泊はまとまり奈留神なるかみ鼻などがある。西手に浮ぶまえ島にうら西隠にしがくしノ鼻などがあり、さらに南西に末津すえづ島が浮ぶ。宝暦五年(一七五五)の寺社祠辻堂知行付(五島編年史)に泊宮がみえ、社領五石余。福江藩では幕末に海防施設として北部の遠見番とおみばん岳に遠見番所を設置したが、万延元年(一八六〇)奈留村長兼騎士隊長の荒木亀太郎が私財を投じて台場を築造、石火矢二挺(三〇〇目玉・一五〇目玉)、打手八人が警備に当たった(五島近古年代記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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