日本歴史地名大系 「奈留町」の解説 奈留町なるちよう 長崎県:南松浦郡奈留町面積:二五・二六平方キロ五島列島の中央部に位置する。奈留島(面積二三・八九五平方キロ)と、南の前(まえ)島(面積〇・四七一平方キロ)・末津(すえづ)島・弁天(べんてん)島、北部の葛(くず)島・鵜(う)ノ子(こ)島・矢神(やがみ)ノ小(こ)島などの諸島からなり、南西に奈留瀬戸を挟んで久賀(ひさか)島、南東に椛(かば)島、北西には滝(たき)ヶ原(わら)瀬戸をおいて若松(わかまつ)島がある。町域の大半を占める奈留島は枝状の小半島が延びた地勢となっており、中央部東側の遠見番(とおみばん)岳・城(しろん)岳を含む山嶺が北西から南東に連なり、傾斜した丘陵が続く。河川の発達は十分ではなく、平坦地の形成はみられないが、船廻(ふなまわり)湾・大串(おおくし)湾・相(あい)ノ浦(うら)湾・浦(うら)港・東風泊(こちどまり)湾など大小の入江に恵まれ、漁業基地が置かれている。九州商船の定期航路で長崎と結ばれるほか、西海商船が運航する福江―奈留航路、野母商船の博多―福江航路の寄港地となっている。島内では県道奈留島線が通る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by