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法圏 ほうけんRechtskreis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法圏
ほうけん
Rechtskreis

法律関係の違いに基づいて,それぞれ独立に設けられる特別法。歴史上,中世ドイツに典型的に存在した。中世ドイツ法には,領主と農民の関係を規律する荘園法や封主と封臣の関係を規律するレーン法などの法圏があり,身分法とともに,一般法たるラント法に対して特別法を形成していた。法圏は身分法と異なり,一個人がその法律関係の一方当事者であるかぎり,身分のいかんにかかわらずその者を拘束する。したがって一人の人間が同時に2つ以上の法圏に所属したり,法律問題の性質によってさらに一般法の適用を受ける場合も生じた。現代法上,商法や労働法などは,民法という一般法に対して法圏をなしているといえる。なお比較法学上法系と同義に用いることもある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典内の法圏の言及

【法系】より

…しかし共通な法様式を形成する要素に注目し,かつ,非本質的な相違を度外視して分類すれば,数個の母法秩序Mutterrechtsordnungおよびそれぞれの娘法秩序Tochterrechtsordnungから成る諸グループが得られる。これらが法系であり,法圏とか法族ともいわれる。法系の分類は19世紀以来試みられてきたが,当初は進化論の影響下に〈人種〉を基準にした分類が一般的であった。…

※「法圏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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