山川 日本史小辞典 改訂新版 「法隆寺金堂釈迦三尊像」の解説
法隆寺 金堂釈迦三尊像
ほうりゅうじこんどうしゃかさんぞんぞう
須弥壇(しゅみだん)中央に安置される金堂本尊。光背裏面には,623年(推古31)に亡き聖徳太子らのために鞍作鳥(くらつくりのとり)に造らせた旨を記す刻銘がある。表現の原型は,竜門賓陽中洞本尊像など中国北魏時代の様式に求められるが,各部分のかたちは単純化され,全体的により整理された表現である。銅造鍍金。中尊像高86.4cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報