波布・飯匙倩(読み)はぶ

精選版 日本国語大辞典 「波布・飯匙倩」の意味・読み・例文・類語

はぶ【波布・飯匙倩】

〘名〙 クサリヘビ科の毒ヘビ。全長二メートル以上にもなる。頭が三角形で大きく、首は細い。体の上面はふつう淡黄褐色で、二列の暗褐色の大形輪状斑が並ぶ。体の地色によって金ハブ銀ハブと呼ぶこともある。沖縄諸島奄美諸島特産森林・畑などにすみ、夜行性で、カエルネズミ小鳥などを捕食する。性質は狂暴で、毒が強く、かまれると命にかかわる。ほんはぶ。《季・夏》
随筆西遊記(新日本古典文学大系所収)(1795)四「ハブという大毒蛇ありて大に害をなす」

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