波長多重通信(読み)はちょうたじゅうつうしん(その他表記)wavelength division multiplex

日本大百科全書(ニッポニカ) 「波長多重通信」の意味・わかりやすい解説

波長多重通信
はちょうたじゅうつうしん
wavelength division multiplex

WDMと略記される。波長の異なる複数の光を、1本の光ファイバーに入れて通信容量を増す方法。コヒーレント光通信を多重にして利用する。1995年に8波の光通信を用いて各毎秒5ギガビット、計毎秒40ギガビットの情報を8000キロメートル伝送することに成功したとの報告以来、50~51波で各毎秒20ギガビットや10波で各毎秒100ギガビットでの計毎秒1テラ(=1012)ビットの伝送実験に相次いで成功している。光波長多重通信は、光パルスを利用するTDM方式の最大毎秒20~40ギガビット、光ソリトンによる毎秒100ギガビットと比べてもはるかに大量のテラビット伝送が可能なことから究極の次世代通信方式と考えられる。しかし、実用化するにはチャネル間の干渉を避け、波長や特性の決まった使用波長用の送・受信機を用意する必要があるなど、技術・コスト面の問題を解決する必要がある。

[岩田倫典]

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