光ソリトン(読み)ひかりソリトン(その他表記)optical soliton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「光ソリトン」の意味・わかりやすい解説

光ソリトン
ひかりソリトン
optical soliton

形を変えずに伝わる非線形光の波動孤立波ともいう。超長距離の光ファイバ通信に適した方式として期待される。ソリトンは池の表面を伝わる波紋と同様に,遠くにいくにしたがい波の高さは低くなるが,形や周期自体は変らない性質を持っている。長谷川晃 (アメリカ,ベル研究所) が,光ファイバなかにおけるソリトンの存在を予測し,実験で確認された。従来の光ファイバ通信の信号は光の点滅で,長距離の場合途中で中継して信号を増幅する必要があるが,ソリトンでは日本の実験で 1000km以上の無中継伝送が可能であることが確かめられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む