波高島村(読み)はだかじまむら

日本歴史地名大系 「波高島村」の解説

波高島村
はだかじまむら

[現在地名]下部町波高島

上野平うえのたいら村の南西、醍醐だいご山の南斜面と富士川常葉ときわ川右岸氾濫原に立地する。南境を流れる常葉川は村内南西部で富士川に合流する。慶長古高帳に波高島とみえ高二四石余、幕府領。宝暦六年(一七五六)版三郡村高帳では高一一一石余。文化(一八〇四―一八)初年の家数二五・人数一二六、馬三。富士川に臨み河岸場がある。東河内ひがしかわうち路が通り帯金おびかね(現身延町)に至る。用水は常葉川に堰を設けて取水した(甲斐国志)。当村の河岸は富士川舟運の主要な中継河岸で、廻米の積出しが行われ、東河内地方への物資の集散地でもあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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