泣・鳴・啼(読み)なき

精選版 日本国語大辞典 「泣・鳴・啼」の意味・読み・例文・類語

なき【泣・鳴・啼】

〘名〙 (動詞「なく(泣)」の連用形名詞化)
① なくこと。また、その声。
海道記(1223頃)竹の下より逆川「嶺猿の夕の鳴は行人の心を痛しむ」
② (形動) なくようなこと。なくほどつらいこと。また、そのさま。
滑稽本・四十八癖(1812‐18)初「ひょんなものを背負(しょ)ひ込んだぜ。始終は泣(ナ)きの種だ」
③ わびをいい許しを乞うこと。また、相場で、相手方譲歩を懇願すること。
郵便報知新聞‐明治一〇年(1877)一月三一日「両人とも余程の損毛となるゆえ示談(相場連中では此の事をナキと云ふよし)を入れ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android