洞床(読み)ホラドコ

デジタル大辞泉 「洞床」の意味・読み・例文・類語

ほら‐どこ【洞床】

茶室床の間の一様式。床の前面間口より床内が広く、洞を思わせるような床。

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精選版 日本国語大辞典 「洞床」の意味・読み・例文・類語

ほら‐どこ【洞床】

  1. 〘 名詞 〙 床の間の一種。床の前面間口よりも床内の長さのほうが広くなって、洞のような空間のできたもの。
    1. [初出の実例]「向の角柱をぬり隠候、ぬりまはし床といふ、天井まてぬりかくし候そほら床と云なり」(出典:石州三百ケ条(1665)二)

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世界大百科事典(旧版)内の洞床の言及

【床の間】より

…床板の上には香炉,花瓶,燭台からなる三具足(みつぐそく)を置き,床の間の両隣には書院と違棚(ちがいだな)を設けるのが正式である。このような書院造の床の間に対して,茶室や数寄屋にも書画を飾る床の間が設けられるが,この場合は形式はかなり自由に扱われ,樹皮のついた床柱や形の変わった床柱が使われ,内部を壁で塗りまわした室床(むろどこ)や洞床(ほらどこ),落掛から床の上部だけを釣った釣床(つりどこ),入込みにならず壁面の上部に軸掛けの幕板を張っただけの織部床(おりべどこ)など,多様な形式のものがある。江戸時代は庶民の住宅では床の間を作ることを禁じられていたが,18世紀の中ごろ以降になると,多くの家で座敷に数寄屋系の床の間を設けるようになる。…

※「洞床」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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