津平村(読み)つのひらむら

日本歴史地名大系 「津平村」の解説

津平村
つのひらむら

[現在地名]吉良町津平

北は矢崎やさき川をもって駮馬まだらめ村と境し、東は深溝ふこうず(現額田郡幸田町)、南は友国ともくに村に接し、西は矢崎川をもって小牧こまき村と境する。「和名抄」所載の幡豆郡磯泊郷の故地といわれる。磯泊しはと天神のあとに、もやい杭が江戸末期頃まで原形のまま残っていたと伝える(幡豆郡横須賀村誌)。三河国内神名帳に「従四位下 津平明神」があり、「神鳳鈔」に「角平御厨」とも記されているように津平・角平二様の文字が使用された。

中世東条松平甚太郎家忠の老臣松井左近忠次の拠るところで、「家忠日記」永禄四年(一五六一)六月二七日条に、「先日松井左近将監忠次、津平に砦を構え、東条の城を攻て軍忠を尽す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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