日本歴史地名大系 「幡豆郡」の解説
幡豆郡
はずぐん
県南部に位置し、渥美・知多の両半島のほぼ中央にあり、東部は山を隔てて蒲郡市、北部は
郡名は、藤原宮出土木簡に「三河国波豆評篠嶋里」とあるのが初見である。西隆寺出土木簡に熊来郷のものが三札出土しており、「参河国播豆郡熊来郷物部馬万呂 五斗 景雲元年十月十日」とある。平城宮出土木簡にも「参河国播豆郡析嶋海部供奉八月料御贄佐米楚割六斤」等がみられ、中央とのつながりをうかがわせる。「和名抄」は「幡豆郡」の文字をあて、「延喜式」神名帳は「羽豆神社」の字を用いているが、いずれもハズと読む。
〔原始〕
旧郡北部、現西尾市域に縄文・弥生の遺跡が多いのに対し、東部山地および
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報