日本歴史地名大系 「吉良町」の解説 吉良町きらちよう 愛知県:幡豆郡吉良町面積:三五・九五平方キロ愛知県の南部、矢作古(やはぎふる)川の左岸にあり、北は西尾市、東は幡豆町、西は一色(いしき)町に接し、南は三河湾に臨む。吉良の名は、この地に産する白雲母、漢名吉良良(きらら)に基づくといわれる。町の大部分は新田開発地域である。これが中西部平坦地をなし、矢作古川・広田(こうた)川・矢崎(やさき)川・吉良用悪水路が流れる。これに対し、東部一帯には赤石(あかいし)山脈西端の三(さん)ヶ根(ね)山系と茶臼(ちやうす)山山系が平行して東西に延び東部山地帯となっている。「続日本紀」大宝二年(七〇二)の条に、持統太上天皇の三河に御幸の記事があるが、このとき荻原(おぎわら)に滞在したと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報