津金文左衛門(読み)つがね・ぶんざえもん

朝日日本歴史人物事典 「津金文左衛門」の解説

津金文左衛門

没年:享和1.12.19(1802.1.22)
生年享保12.9.9(1727.10.23)
江戸中期の尾張(名古屋)藩士。胤忠の長男。名古屋生まれ。諱は胤臣,幼名新丞,字は子隣,号は鴎洲,黙斎。幼少より文武にすぐれ,寛保2(1742)年に家督を相続。勘定奉行などを経て,寛政3(1791)年熱田奉行船奉行。同12年熱田海岸の開拓を開始,翌年349町余の熱田前新田造成に成功した。また,新田耕作者のなかにいた瀬戸村の陶工,加藤吉左衛門,民吉父子を新田に窯を築くなどして保護。のちに窯を知多に移し同地の窯業活発化のきっかけをつくった。その死は,藩財政悪化の責任をとっての自殺という説もあるが,昭和3(1928)年産業振興の功によって正五位が贈られた。<著作>『陶器法伝記』

(大石学)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「津金文左衛門」の解説

津金文左衛門 つがね-ぶんざえもん

1727-1802* 江戸時代中期-後期武士
享保(きょうほう)12年9月9日生まれ。尾張(おわり)名古屋藩士。勘定奉行をへて熱田奉行兼船奉行。熱田前新田に入植した加藤景遠・民吉父子に染付磁器の技法を研究させ,その完成につくした。享和元年12月19日死去。75歳。名は胤臣(たねおみ)。字(あざな)は子隣。号は鴎洲,黙斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「津金文左衛門」の解説

津金文左衛門 (つがねぶんざえもん)

生年月日:1727年9月9日
江戸時代中期;後期の尾張藩士
1802年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android