活版印刷機(読み)かっぱんいんさつき

事典 日本の地域遺産 「活版印刷機」の解説

活版印刷機

(東京都中央区入船2-9-2 ミズノ・プリンティング・ミュージアム)
機械遺産指定の地域遺産〔第17号〕。
1885(明治18)年頃に製造された国産の活版印刷機である。印刷機を製造した平野富二は、師の本木昌造とともに日本における近代活版印刷の嚆矢ともいえる人物。明治初期の平野活版製造所製の印刷機は本機が確認されるのみである

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

世界大百科事典(旧版)内の活版印刷機の言及

【機械】より

…このようにヨーロッパでは13世紀に時計・風車など機械がめざましく発展し,水車が縮絨や製材などにも広く利用されたが,14~15世紀の戦争と疫病と経済不況に明け暮れた時代には,機械の発達はもっぱら軍事機械に集中した。しかし15世紀における画期的な発明は活版印刷機で,機械としてはプレスに過ぎなかったが,母型による活字の規格化や大量生産の点で後代社会に大きな影響を与えた。またクランクを用いる旋盤や水車利用の旋盤もこの世紀に始まった。…

※「活版印刷機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android