浅草光感寺門前(読み)あさくさこうかんじもんぜん

日本歴史地名大系 「浅草光感寺門前」の解説

浅草光感寺門前
あさくさこうかんじもんぜん

[現在地名]台東区松が谷まつがや二丁目

松源しようげん寺・龍光りゆうこう寺の北西方にある光感寺の境内北東に立てられた門前町屋。東は実相じつそう寺、北は曹源そうげん寺・海禅かいぜん寺。門前町屋は光感寺が神田明神下にあった当時の寛永七年(一六三〇)に許可されたといい、同寺が明暦の大火類焼、当所に移転すると町屋もともに引移った。町内の規模は東から北へ折回しの片側町屋で、南北一六間・東西二五間。これとは別に表門の南に間口一九間・裏行一〇間、北の古門前西に間口二三間・裏行一〇間の新門前町屋があって、宝暦五年(一七五五)から一〇年限りで町屋貸を許されていたが、寛政八年(一七九六)以後寺社奉行の許可を得られず、町屋は取払われて明地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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