浅草清水稲荷屋敷(読み)あさくさしみずいなりやしき

日本歴史地名大系 「浅草清水稲荷屋敷」の解説

浅草清水稲荷屋敷
あさくさしみずいなりやしき

[現在地名]台東区駒形こまがた一―二丁目

浅草八軒あさくさはちけん町の東にある。宝永七年(一七一〇)谷中やなか清水稲荷の別当であった田中松春が拝領した屋敷で、のち町屋となった(文政町方書上)。松春の先祖にあたる田中四郎兵衛は武蔵川越喜多きた院の建築について尽力した功によって、寛永寺の創建後に天海から東叡山真下の清水町に屋敷を与えられた。その拝領屋敷内にあった稲荷の古社が清水稲荷である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android