浅貝寄居城跡(読み)あさかいよりいじようあと

日本歴史地名大系 「浅貝寄居城跡」の解説

浅貝寄居城跡
あさかいよりいじようあと

[現在地名]湯沢町三国 上寄居

三国峠の下、国道一七号沿いにある。浅貝川段丘を利用して築かれている。周囲に深さ二―三メートル、幅三―四メートルの空堀をめぐらし、本丸は東西二〇メートル余。第二・第三・第四郭はそれぞれ低い土塁で区画し、第三郭の南西隅に取り外しのできる橋があったことを示す橋台があった。築城については、元亀二年(一五七一)頃の五月二日付大石芳綱・栗林政頼宛の上杉謙信書状(栗林文書)に「信玄出張延引候間、早々浅貝江上田衆召連打越、寄居取立尤候」とあり、寄居(城塞)の構築を命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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