浮き潮(読み)うきしお

精選版 日本国語大辞典 「浮き潮」の意味・読み・例文・類語

うき‐しお‥しほ【浮潮・憂潮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 潮の流れ。潮流。「浮き」を「憂き」にかけて用いることもある。
    1. [初出の実例]「うき汐の波にただよふ浜千鳥跡とどむべき方も知られず」(出典:清輔集(1177頃))
  3. ( 憂潮 ) つらく苦しい時期。また、その立場。うきせ。うきふし。
    1. [初出の実例]「身のうきしほで梅川もここを思ひの定宿(ぢゃうやど)と」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android