浮構造(読み)ウキコウゾウ

デジタル大辞泉 「浮構造」の意味・読み・例文・類語

うき‐こうぞう〔‐コウザウ〕【浮(き)構造】

軟弱な地盤のとき、建物の底面全部を基礎盤として、土の上に浮いているような形式構造
振動を防止するために、天井・壁・床などを弾力性のあるゴムコルクなどで支持し、主体構造から遮断した構造。録音室・放送室などに使用

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浮構造」の意味・読み・例文・類語

うき‐こうぞう ‥コウザウ【浮構造】

〘名〙
建築で、軟弱な地盤のとき建物の底面全部を基礎盤として、土の上に浮いているような形式の構造。
② 建物の主体から伝わる振動を防止するため、ゴム、コルクなどの弾性材料で天井、壁、床などを支持した構造。スタジオ、振動の激しい機械室などに用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の浮構造の言及

【音響設計】より

…そのため最近では,主体構造部分と内装の床との間に防振材を入れ,防振材によって内装の床を支持する浮床工法をはじめとして種々の防振床構造が採用されている。また録音スタジオや音響実験室など高い遮音性能を必要とする室では,空気音と固体音の両方の影響を受ける室全体を防振材で支持する浮構造が採用されている。
[空調設備の騒音対策]
 暖房,冷房,換気のための空調設備では,給排気ダクトを通して,送風機などで発生した騒音が室内に伝わる。…

※「浮構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android