最新 地学事典 「海底地殻変動」の解説
かいていちかくへんどう
海底地殻変動
seafloor crustal deformation
海底における地殻変動のこと。沈み込み帯のプレート境界が海底下にある場合,定常的なプレート間固着状態とその変化による海底での地殻変動が発生する。地震,余効変動,SSE(スロースリップイベント)によっても発生する。陸域の地殻変動より発生源の近くで生じるため,測地学・地震学において重要である。計測は,おもに音響測距を応用した海底位置決定や,海底水圧観測,海底下掘削孔内の歪み計測によって行われる。日本では,海溝における巨大地震の防災対策のため,海上保安庁や海洋研究開発機構における定常観測が実施されている。
執筆者:横田 裕輔
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

