横田(読み)ヨコタ

デジタル大辞泉 「横田」の意味・読み・例文・類語

よこた【横田】

姓氏の一。
[補説]「横田」姓の人物
横田喜三郎よこたきさぶろう
横田順弥よこたじゅんや

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精選版 日本国語大辞典 「横田」の意味・読み・例文・類語

よこ‐た【横田】

  1. 〘 名詞 〙 横に長い田。また、横手にある田。
    1. [初出の実例]「にひばりの道のよこ田をひきすてて世々のふるあと早苗とらなむ〈藤原為家〉」(出典:文応元年七社百首(1260)早苗)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「横田」の意味・わかりやすい解説

横田
よこた

島根県南東部、仁多郡(にたぐん)にあった旧町名(横田町(ちょう))。現在は奥出雲町(おくいずもちょう)の東半分を占める地域。鳥取・広島両県に接する。旧横田町は、1941年(昭和16)町制施行。1957年鳥上(とりかみ)、八川(やかわ)、馬木(まき)の3村と合併して斐上(ひかみ)町となったが、1958年ふたたび横田町となった。2005年(平成17)仁多町と合併して奥出雲町となる。JR木次(きすき)線、国道314号が通じる。国道314号の板根―三井野原(みいのはら)間は二重ループ式道路で「奥出雲おろちループ」とよばれている。斐伊(ひい)川の上流域、中国山地にあり、小盆地では米の単作が行われ、また古くからの和牛飼育も盛んである。斐伊川上流域は記紀などの「肥上の河上」「簸の川上」の地で「八岐大蛇(やまたのおろち)」伝説地。砂鉄採取とたたら製鉄で知られ、鉄穴(かんな)流しの跡地が水田化され、棚田も多い。農家の余剰労働力をもとに発達した雲州そろばん(うんしゅうそろばん)の生産は、全国のシェアも高く、県の特産品となっている。しかし、そろばんの消費量が限界を示しているため、銘木工芸品などに生産を広げている。広島県境に近い三井野原は高原野菜栽培とスキー場で知られる。

小松 聰]

『『横田町誌』(1968・横田町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横田」の意味・わかりやすい解説

横田
よこた

島根県東部,奥出雲町東部を占める旧町域。斐伊川上流域にあり,鳥取県と広島県に接する。 1941年町制。 1957年鳥上村,八川村,馬木村の3村と合体して斐上町となり,1958年横田町に改称。 2005年仁多町と合体して奥出雲町となった。八岐大蛇 (やまたのおろち) 伝説の「簸の川上」にあたる。古くから砂鉄採取とたたら製鉄が行なわれ,鳥上には木炭銑の工場も立地。仁多牛の産地で,特産の雲州そろばんの製造が行なわれる。岩屋寺切開 (きりあけ) ,竹崎カツラはともに国指定天然記念物。南部の三井野原にはスキー場があり,一帯比婆道後帝釈国定公園に属する。

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百科事典マイペディア 「横田」の意味・わかりやすい解説

横田[町]【よこた】

島根県東部,斐伊(ひい)川上流部を占める仁多(にた)郡の旧町。古くから仁多町とともに和牛飼育が盛んで,中心の横田は牛市で知られる。明治初期まで砂鉄採取による製鉄が盛んであった。特産には雲州そろばんがある。南の岡山県境一帯は比婆道後帝釈(ひばどうごたいしゃく)国定公園に属する。2005年3月仁多郡仁多町と合併し町制,奥出雲市となる。189.42km2。7972人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「横田」の意味・わかりやすい解説

横田 (よこた)

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世界大百科事典(旧版)内の横田の言及

【横田荘】より

…出雲国仁多郡横田地域にあった中世荘園。平安末期,出雲八所八幡の一つとして設定された横田別宮およびその周辺が荘園として成立したもの。…

※「横田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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