浸漸(読み)しんぜん

精選版 日本国語大辞典 「浸漸」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぜん【浸漸】

〘名〙
① ひたしうるおすこと。また、しみこむこと。
※偽悪醜日本人(1891)〈三宅雪嶺〉偽「天下を挙て卑屈陋劣の風に浸漸せんとす」
② 次第にその程度状態が進むこと。〔論衡道虚

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デジタル大辞泉 「浸漸」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぜん【浸漸】

[名](スル)しだいにしみ込むこと。しだいに程度・状態が進むこと。
「天下を挙げて卑屈陋劣の風に―せんとす」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉

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普及版 字通 「浸漸」の読み・字形・画数・意味

【浸漸】しんぜん

次第にすすむ。〔論衡、道虚〕夫(そ)れ物の生長するは、卒(には)かにり暴(には)かにること無し。皆り。~何ぞ方の學、るに漸無きや。

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