涅色(読み)くりいろ

精選版 日本国語大辞典 「涅色」の意味・読み・例文・類語

くり‐いろ【涅色・色】

〘名〙 染色一つ。古くは黒色、のち褐色がかった黒色。くり。〔書言字考節用集(1717)〕

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デジタル大辞泉 「涅色」の意味・読み・例文・類語

くり‐いろ【×涅色/×皂色】

染め色の名。黒色。または、黒色に褐色のまじった色。くり。

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色名がわかる辞典 「涅色」の解説

くりいろ【涅色】

色名の一つ。涅は川底の泥のような黒土を意味し、その黒土のような色のこと。ほぼ黒に近いが、わずかにみがかっている。古代にはこの黒土で布地を染色していたとされる。平安時代には黒染めの色名として「くりいろ」が登場している。

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