消し飛ぶ(読み)ケシトブ

デジタル大辞泉 「消し飛ぶ」の意味・読み・例文・類語

けし‐と・ぶ【消し飛ぶ】

[動バ五(四)]
勢いよく飛んで見えなくなる。ふっとぶ。「爆風であたりのものが―・ぶ」
けつまずく。
悪源太の馬、逆木さかもぎに―・んで倒れければ」〈平治・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「消し飛ぶ」の意味・読み・例文・類語

けし‐と・ぶ【消飛】

  1. 〘 自動詞 バ五(四) 〙
  2. けつまずいて、すっ飛ぶ。つまずく。
    1. [初出の実例]「悪源太の乗り給へる馬、〈略〉妻手(めて)の方へけしとんで、小膝を折りて、どうど伏す」(出典平治物語(1220頃か)中)
  3. 勢いよく飛んで、見えなくなる。すっかり消えてなくなる。
    1. [初出の実例]「魂神(たましひ)も消(ケ)し飛(ト)んで、五体もがたがた震へしが」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初)

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