消する(読み)ショウスル

デジタル大辞泉 「消する」の意味・読み・例文・類語

しょう・する〔セウする〕【消する/×銷する】

[動サ変][文]せう・す[サ変]
消える。また、消す。「山高くして雪―・せず」「この恨みを―・するすべなし」
日時を過ごす。暮らす。
「酒をのんで日を―・するのみ」〈秋水・兆民先生〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「消する」の意味・読み・例文・類語

しょう‐・するセウ‥【消・銷】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]せう・す 〘 自動詞 サ行変 〙 ( 「しょうずる」とも )
    1. 消える。なくなる。
      1. [初出の実例]「富士山高うして雪消せずと云り」(出典:九位(1428頃))
      2. 「まことに忠心上に達する事を得ざれば、いたづらに消(セウ)せしとかや」(出典:信長記(1622)一上)
    2. よくわかる。納得がいく。
      1. [初出の実例]「黄霸が伝の前後をみぬほどに心えが消せぬぞ」(出典:玉塵抄(1563)一七)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]せう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「しょうずる」とも )
    1. けす。消費する。なくする。
      1. [初出の実例]「説法は実相不知人は施主の一杯の水をも消(セウ)すべからずと云へり」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇本)
      2. 「Padre ノ ヲンイカリノ ホノヲヲ xôxitamauan(ショウシタマワン) タメニ」(出典:ロザリオの経(1623)三)
    2. 時を送る。暮らす。過ごす。
      1. [初出の実例]「日を消し、月を亙りて、一生を送る、尤も愚かなり」(出典:徒然草(1331頃)一〇八)
      2. 「時を消(シャウ)する事拾有余時」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉七)
    3. 消化する。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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