涙茸(読み)ナミダタケ

デジタル大辞泉 「涙茸」の意味・読み・例文・類語

なみだ‐たけ【涙×茸】

イドタケ科のキノコ木材を腐らせる菌で、建物の湿った所などに繁殖し、扇形に広がり、白色から暗褐色になる。発育中は水分を含み、涙のように水滴を出すのでいう。

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精選版 日本国語大辞典 「涙茸」の意味・読み・例文・類語

なみだ‐たけ【涙茸】

  1. 〘 名詞 〙 担子菌類イドタケ科のきのこ。木造家屋の床板土台などに生えてこれを腐らせる。子実体膜状で基物面にひろがり径一メートルにも達する。生育時は柔軟な肉質だが乾くともろい革質となる。周辺は白く、しばしば扇状にひろがった菌糸層でふちどられ、子実層の表面には不規則な網目状の皺があり、はじめ黄褐色、のち、暗褐色となる。生育中の子実体から水滴を分泌する性質があるところからこの名がある。

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