最新 地学事典 の解説
えきたいシンチレーションけいすうかん
液体シンチレーション計数管
liquid scintillation counter
水溶液または有機溶液試料の放射能測定に有効な検出器。測定する溶液とシンチレーターを混合して測定用線源を調整し,放射線による発光(シンチレーション)を光電子増倍管で増幅して計測する。目的によりさまざまなシンチレーターが市販されている。この計数管は放射線のエネルギー情報が得られるので,エネルギーの異なる複数の核種の同時測定が可能である。中・高エネルギーのβ線やα線に対しては100%に近い検出効率が得られ,3H(Emax=18keV)のような低エネルギーβ線でも20%程度の効率が得られる。同時・逆同時計数あるいは波形弁別等によって雑音の低減が行われ,環境レベルの放射線測定にも使用されている。測定線源の作製が比較的容易なことや,種々の放射線測定器のなかでも試料交換・データ処理などの自動化が最も進んでおり,トレーサー実験や放射線管理などのように多数の試料の自動測定にも多用されている。液体シンチレーションカウンターとも呼ぶ。
執筆者:小村 和久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

