涼さ(読み)すずしさ

精選版 日本国語大辞典 「涼さ」の意味・読み・例文・類語

すずし‐さ【涼さ】

〘名〙 (形容詞「すずしい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの)
① ほどよく冷ややかなこと。暑さを感じないで、すがすがしいこと。すずしいこと。また、その度合
※夜の寝覚(1045‐68頃)五「秋のつもり、風のけはひのすずしさに、かぎりありける心地はやうやうさはやかに思しならるれど」
物事のさわやかなこと。はっきりとしていること。澄んで清らかなこと。また、その度合。
愚管抄(1220)四「けふ追討の宣旨かうぶりて、只今敵にあひ候ぬる心のすずしさこそ候はね」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八「すらすらと答へた其声の清さ、凉しさ」

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