涼しさ招く玉(読み)スズシサマネクタマ

デジタル大辞泉 「涼しさ招く玉」の意味・読み・例文・類語

すずしさまねく‐たま【涼しさ招く玉】

中国、燕の昭王が持っていた玉が涼気をもたらしたという故事から》涼しさを招きよせるという玉。
「石の上に落ちたる滝のかずかずに―と見えつつ」〈夫木・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「涼しさ招く玉」の意味・読み・例文・類語

すずしさ【涼さ】 招(まね)く玉(たま)

  1. 涼気を招きよせるという珠。昔中国で燕の昭王が持っていた珠は、黒いはまぐりが千年一度産したもので、酷暑でもこれをふところにするとたちまち涼しさを覚えたという、「拾遺記‐燕昭王」に見える故事による。招涼の玉。
    1. [初出の実例]「月やどる岩井の水をむすぶ手にすすしさまねく玉ぞこもれる〈源仲綱〉」(出典:書陵部本夫木(1310頃)九)

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