化学辞典 第2版 「深度脱硫」の解説
深度脱硫
シンドダツリュウ
deep desulfurization
大気汚染の原因となる燃料油中の硫黄分を除去するため,水素化脱硫装置による脱硫が行われているが,触媒の改良などにより硫黄分を大幅に低減する脱硫のことを深度脱硫という.とくに軽油は,その硫黄レベルに応じて深度脱硫軽油(硫黄分500 ppm 以下),超深度脱硫軽油(50 ppm 以下)とよばれ,ディーゼル車排出ガス規制への対応のため,2001年から50 ppm 軽油の供給が開始されている.さらに2005年から硫黄分10 ppm 以下とするサルファーフリー化が実施されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報