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脱硫 だつりゅう desulfurization

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脱硫
だつりゅう
desulfurization

物質から硫黄原子または硫黄分子および硫黄を含んだ硫化水素などの分子を脱離除去する反応の総称。 (1) 有機硫黄化合物の硫黄原子をニッケル触媒や光,熱などの作用で脱離する反応。 (2) 石油精製における硫黄分の除去操作。

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デジタル大辞泉の解説

だつ‐りゅう〔‐リウ〕【脱硫】

物質中に含まれている硫黄分または硫黄化合物を除去すること。

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百科事典マイペディアの解説

脱硫【だつりゅう】

石油工業,ガス工業等において,悪臭,腐食性等の各種有害作用をもつ原料・製品中の硫黄分を除去すること。特にガソリンの場合には硫黄分が多いと加鉛効果が低下し,また硫黄分の多い灯油,軽油,重油は燃焼に際して亜硫酸ガスを発生し重大な公害原因となる。
→関連項目原油酸性雨石油脱臭フェロアロイ

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世界大百科事典 第2版の解説

だつりゅう【脱硫 desulfurization】

硫黄化合物を取り除く化学技術とその操作をいう。その対象は,石油,石炭,ガス,煙道ガスなどさまざまであり,その技術内容も異なる。以下,対象別にその脱硫法の概要を述べる。
[石油の脱硫]
 原油中にはいろいろな硫黄化合物が存在し,多い場合には元素硫黄として5%(重量)にも及ぶ例がある。これらの硫黄化合物は石油精製工程でトラブルの原因となり,石油製品の品質をそこない,また環境汚染の原因になる。そこで石油の脱硫が必要になる。

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大辞林 第三版の解説

だつりゅう【脱硫】

物質から硫黄原子または硫黄化合物を除去すること。特に、石油の各留分から大気汚染の一原因となる硫黄化合物を除去すること。 「 -装置」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脱硫
だつりゅう
desulfurization

一般には物質中の硫黄(いおう)あるいは硫黄化合物を除去することをいう。現在では二つの目的のために行われており、第一は、大気汚染防止を主目的とするもので、燃料の脱硫および燃焼後の煙道ガスの脱硫(排煙脱硫)である。第二は、触媒を用いて化学反応を行う場合に、触媒活性を著しく低下させる硫黄化合物を除去することを目的とするもので、化学原料の脱硫である。[八嶋建明]

燃料の脱硫

含有する硫黄化合物をアルミナ担持(保持)コバルト‐モリブデン硫化物、あるいはニッケル‐モリブデン硫化物触媒を用いて高温高圧下で水素化し、硫化水素として除去する水素化脱硫法が行われている。対象となるのはおもに石油系燃料であるが、液化石油ガス(LPG)、ナフサ、灯油などの軽質留分は脱硫しやすく、重油など重質留分になるほど困難になる。市販の灯油は、1996年(平成8)より硫黄分80ppm(ppm=100万分の1)以下に、ガソリンおよび自動車用軽油は、2005年(平成17)より10ppm以下(サルファーフリー)に規制されている。
 一方、重油の場合には、原油中に含まれる硫黄分が、重質留分中に濃縮されるほか、水素化脱硫自体が困難である。市販重油の硫黄含有率は、用途に応じて3.5~0.5%以下に規格上定められているが、都市部では、より低い硫黄含有率の燃料を使用するように規制されている。重油の脱硫法には、常圧残油をそのまま水素化脱硫する直接脱硫法と、常圧残油を減圧蒸留して減圧軽油と減圧残油とに分け、減圧軽油を水素化脱硫したのちにふたたび減圧残油と混合し、全体として硫黄分を低減する間接脱硫法とがある。直接脱硫法では、より高温高圧の反応条件を必要とするために、間接脱硫法の割合が多くなっている。重油はおもに工場等の規模の大きな燃焼装置で用いられるので、煙道ガスの脱硫(排煙脱硫)により硫黄酸化物の環境中への排出を防いでいる。
 硫黄を含む燃料を燃焼したときの煙道ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx、おもに二酸化硫黄)の除去は排煙脱硫法とよばれる。日本の排煙脱硫の技術水準は世界的にも高い。[八嶋建明]

化学原料の脱硫

化学原料中に硫黄化合物が含まれると、とくに金属触媒とは強い相互作用を示し、触媒の表面が硫黄化合物で覆われてしまうために、触媒活性は大きく低下してしまう。そこで、水素化・脱水素、水素化分解など金属触媒を用いるプロセスでは、水素化脱硫プロセスを前処理装置に用いて、原料をあらかじめ脱硫(石油の分野では水素化精製ということが多い)するようにしている。[八嶋建明]

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