深海無人探査機(読み)しんかいむじんたんさき(英語表記)deep remotely operated vechicle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「深海無人探査機」の意味・わかりやすい解説

深海無人探査機
しんかいむじんたんさき
deep remotely operated vechicle

無人探査機は,人命に直接危険がないこと,比較的安価なこと,複数の,専門の違う観察者が船上で同時に観察できること,マイクロコンピュータや光通信技術を応用しやすいことなどの長所を持ち,海中工事に多数使用されるようになった。無人探査機は,有索の自航式とえい航式,および無索自航式に分けられる。探査機の深度増と人工知能の発展に伴い,無索化の傾向にある。えい航式はサイドスキャンソーナーの GLORIA,SeaMARK,音響と光学観測機器を持つ Deep Tow,ANGUSなどがある。大型の有索自航探査機の特徴は,TVカメラによる観察とマニピュレータによる作業能力を持つことである。水深 2000m以上の探査機の数は,国内では DOLPHIN-3K(J AMSTEC),MARCAS-2500 (KDD) の2機,国外でアメリカ6機,カナダ4機,フランス1機がある。無索では,国内では UROV-2000 (JAMSTEC) ,PTEORA (東大) 2機,国外でアメリカ2機,イギリス3機,フランス2機,ロシア2機がある。

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