深瀬(読み)ふかせ

日本歴史地名大系 「深瀬」の解説

深瀬
ふかせ

室町期から織豊期にみられる山県郡地名で、現高富町東深瀬・西深瀬の辺りに比定される。西深瀬の慈明じみよう院には応永七年(一四〇〇)から天文一五年(一五四六)にかけての田畑の売券・寄進状などを書留めた永禄三年(一五六〇)一〇月四日成立の大円寺寄進証文集が伝存する。そのなかの永正一四年(一五一七)正月一四日付慶倫比丘尼寄進状に「壱段者、在坪、西深瀬ヨシソイ、壱石代」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の深瀬の言及

【松本[市]】より

…【市川 健夫】
[松本城下]
 信濃国の城下町。古代の筑摩(豆加万(つかま))郡西端に位置し,奈良時代後期には信濃国府が小県(ちいさがた)郡から移ったため府中,信府ともいい,中世には深瀬,深志,庄内などとよばれた。建武新政のとき甲斐の小笠原貞宗が信濃守護として進出し,井川に館を置いた。…

※「深瀬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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