淵浦(読み)こもぶちうら

日本歴史地名大系 「淵浦」の解説

淵浦
こもぶちうら

[現在地名]宇和島市蒋渕

宇和海に突出した三浦みうら半島先端部の村。明暦三年(一六五七)以降吉田藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「薦淵浦 岩山有、茅山有」とある。

太閤検地石高は一六一石二斗六升六合であるが、正保検地では一二三石八斗三合に減少している。寛文七年(一六六七)の「西海巡見志」に「湊有、何風にもよし、百石以上の船五十艘懸」、家数三七軒、舟数二五艘、うち四二石積一艘、漁船二四艘、役加子三〇人とある。高助こうすけ浦・宮市みやいち浦などの枝浦がある。同書によれば、枝浦は次のようである。

高助浦 宮市湊の内で、家数七軒。

よこ浦 宮市湊の内で、家数一〇軒。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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