盂蘭盆(うらぼん)を中心に催される踊の総称で,全国に分布。寺の境内,道の辻,広場などに櫓(やぐら)を組んでする輪踊(わおどり)の形式が多いが,徳島の阿波踊のように大通りで縦隊になり踊り歩く行列踊もある。大勢で踊りはやしたてて悪霊・厄神などを村境の外ヘ追いやる神送りや,中世以後,おもに時宗の活躍で広く流行した念仏を唱えながら法悦のなかで踊躍(ゆやく)する念仏踊などが,村の宗教儀礼と結びつき,盆の精霊供養の拍物(はやしもの)として行ったものが,発生の基盤とされる。のちに風流(ふりゅう)系の踊と習合しつつ,しだいに多彩で華麗な盆踊がうみだされていった。近世には七七七五調の口説節(くどきぶし)にあわせて踊るものが普及した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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