最新 地学事典 「混合ロスビー重力波」の解説
こんごうロスビーじゅうりょくは
混合ロスビー重力波
mixed-Rossby gravity wave
ラプラスの潮汐方程式の波動解の中でロスビー波と重力波の両方の性質をもつ赤道付近の波動解のこと。水平面内のコリオリ力が0になる赤道付近では非地衡風成分が卓越し,ロスビー波と慣性重力波の中間的な性質をもつ波が現れる。赤道に中心をもつ反時計回りの渦の構造を見ると,赤道の北が低気圧,南が高気圧となり,赤道から遠ざかるにつれて地衡風に漸近する。この赤道上の渦によるβ効果で全体が西進することからロスビー波の特徴を示す。観測では,赤道上で東西波数6の順圧構造をした渦が最大振幅を示し,周期約4日で西進する。
執筆者:田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

