清水坂貝塚(読み)しみずざかかいづか

日本歴史地名大系 「清水坂貝塚」の解説

清水坂貝塚
しみずざかかいづか

[現在地名]北区中十条四丁目

JR赤羽あかばね駅の南方一キロ、京浜東北線と埼京線が分岐する南側の台地の縁辺に発見された縄文時代早期終末の貝塚。東京では最古の貝塚になる。発見は昭和七年(一九三二)五月で、当時東京帝国大学理学部学生であった鈴木尚が、線路に沿って台地を上る道路の拡幅工事により台地が削られて貝層が露出したのを車中から望み、工事事務所の了承を得て一部を小発掘した。同九年に鈴木はその成果を発表したが、小発掘のわりには土器の量が豊富で、三種類の異なる土器が共存していたことを分析している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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