デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「清綱」の解説 清綱 きよつな ?-? 鎌倉時代の刀工。建仁(けんにん)-元久(1201-06)のころ,周防(すおう)吉敷郡(よしきぐん)仁保(にほ)(山口市)に居住(一説に玖珂(くが)とも)。二(仁)王堂焼失のとき,自作の太刀で鎖をきって二王像を救出したので,二王三郎とよばれたという。周防二王派の祖(初代)。遺存作はなく,重文の文永2年銘の太刀(厳島(いつくしま)神社蔵)は2代または3代の作とおもわれ,ほかに同派「清綱」銘の無年紀の重文が3口(ふり)ある。通称は宗三郎。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例