ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「減耗控除制度」の意味・わかりやすい解説 減耗控除制度げんもうこうじょせいどdepreciation system 鉱山などについての減価償却の算定方法の一つ。鉱物をはじめとする天然資源は生産することにより減耗していくが,これを補充するため,売上げや利潤の一定割合を主として新しい開発 (探鉱,開鉱) 投資の費用にあてることを目的として控除すること。具体的には,不可測の要因を含んではいるが,一応推定できる現在および未来の埋蔵鉱量,品位,鉱山の経営的寿命,生産コスト,探鉱費,開発投資必要額などを見積り,これから以後年々の平均必要投資額を割出し,これを売上げから控除して積立てる。この積立金に相当する部分を製造工業設備などの資本消耗分に見立てるわけである。アメリカ,カナダなどでは,税制上,制度化されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by