減耗控除制度(読み)げんもうこうじょせいど(その他表記)depreciation system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「減耗控除制度」の意味・わかりやすい解説

減耗控除制度
げんもうこうじょせいど
depreciation system

鉱山などについての減価償却の算定方法の一つ。鉱物をはじめとする天然資源は生産することにより減耗していくが,これを補充するため,売上げや利潤の一定割合を主として新しい開発 (探鉱,開鉱) 投資の費用にあてることを目的として控除すること。具体的には,不可測要因を含んではいるが,一応推定できる現在および未来の埋蔵鉱量品位,鉱山の経営的寿命,生産コスト,探鉱費,開発投資必要額などを見積り,これから以後年々の平均必要投資額を割出し,これを売上げから控除して積立てる。この積立金に相当する部分を製造工業設備などの資本消耗分に見立てるわけである。アメリカ,カナダなどでは,税制上,制度化されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android