渡川(読み)わたりがわ

精選版 日本国語大辞典 「渡川」の意味・読み・例文・類語

わたり‐がわ‥がは【渡川】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 冥土三途(さんず)の川。
    1. [初出の実例]「いもうとの身まかりにける時よみける なく涙雨とふらなんわたりがは水まさりなばかへりくるがに〈小野篁〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八二九)
  3. 川を渡ること。渡河
    1. [初出の実例]「せぶみするは居ざりとしらでわたり川是にはまらぬものはあらじな」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の渡川の言及

【四万十川】より

…四国では吉野川に次ぐ流域面積をもつ。河川法では中村市の市街地付近より下流の部分称であった渡(わたり)川の名称が用いられるが,近世の文献でも,総称に四万十川が用いられ,現在も,一般には四万十川とよばれている。流域は高知県南西部の高岡郡西部と幡多(はた)郡(南部を除く)および中村市の広域にわたる。…

※「渡川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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