冥土(読み)メイド

デジタル大辞泉 「冥土」の意味・読み・例文・類語

めい‐ど【冥土/冥途】

仏語死者霊魂の行く世界あの世地獄餓鬼畜生三悪道をいう。冥界黄泉。よみじ。
[補説]書名別項。→冥途
[類語]煉獄地獄奈落の世のちの世後世ごせ後生ごしょう来世冥府冥界幽冥幽界黄泉こうせん黄泉よみ霊界草葉の陰泉下

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精選版 日本国語大辞典 「冥土」の意味・読み・例文・類語

めい‐ど【冥土・冥途】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。死後、死者の霊魂がたどって行く道。亡者のさまよい行く世界。地獄・餓鬼・畜生の三悪道など。多数の冥官・冥吏がいて、人の生前の罪過に罰をくだすものとされ、また、三途(さんず)の川や賽(さい)河原などがあると信じられた。よみじ。黄泉。冥界。冥府。冥莫。冥路
    1. [初出の実例]「冥途無節候、何処復知春」(出典文華秀麗集(818)中・奉和侍中翁主挽歌詞〈巨勢識人〉)
    2. 「冥途に至て、罪を勘へて、牛の身に成らむとす」(出典:今昔物語集(1120頃か)六)
    3. [その他の文献]〔国清百録‐三〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冥土」の意味・わかりやすい解説

冥土
めいど

冥途(めいど)とも書き、冥界(めいかい)、黄泉(よみ)などともいう。死後、死者の霊魂がたどって行く道。亡者のさまよい行く世界。主として地獄(じごく)、餓鬼(がき)、畜生(ちくしょう)の三悪道などをさす。中国ではこの冥土には閻魔(えんま)などの十王や、多くの冥官や冥吏などがいて、生前の罪過を罰するものと信じられた。日本では地蔵(じぞう)信仰と関連して、三途(さんず)の川、賽(さい)の河原などがあると考えられた。

[佐々木章格]

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普及版 字通 「冥土」の読み・字形・画数・意味

【冥土】めいど

冥界。

字通「冥」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冥土」の意味・わかりやすい解説

冥土
めいど

冥途」のページをご覧ください。

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