渡波宿(読み)わたのはしゆく

日本歴史地名大系 「渡波宿」の解説

渡波宿
わたのはしゆく

[現在地名]石巻市渡波町二―三丁目・幸町・大宮町・万石町・三和町

金華山きんかさん道の宿場で、根岸ねぎし村端郷渡波町のうちに取立てられた。寛永一五年(一六三八)流留ながる塩田完成に伴い、藩役人をはじめとする塩田関係者、金華山大金だいきん(現牡鹿郡牡鹿町)への参詣客、その他の旅行者の往来で賑う渡波町内に同一八年以降次々と宿場が取立てられた。「渡波宿安永風土記」に「本町三丁三拾間、南町六丁弐間、裏町四丁三拾六間、新田町弐丁、新町壱丁(中略)但右之内本町ハ寛永十八年、裏町ハ延宝八年、南町ハ正徳三年、新田町・新町ハ明和六年宿場ニ被相立候」と記され、みなと町へ一里一一町余、本荷三三文・軽尻二二文・賃夫一六文、祝田浜いわいだはまへ舟渡三町一六間、本荷二文・軽尻一文・賃夫一文、流留ながる村へ一九町余、本荷一四文・軽尻九文・賃夫七文とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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