渥美半島古窯跡群
あつみはんとうこようせきぐん
渥美半島には、五〇〇基に近い古窯の存在が知られ、半島基部の豊橋市西南部から田原・赤羽根・渥美の三町にわたって分布する。梅田川南岸、紙田川流域、汐川・蜆川流域、田原町の芦ヶ池周辺および渥美町の伊良湖地区に群在する。芦ヶ池周辺の古窯は、大アラコ古窯跡群に示されるように、三河国司と密接な関係にあり、また汐川・蜆川流域は加治坪沢の古窯跡群に、伊良湖地区は東大寺瓦窯跡に代表されるように、伊勢神宮領内の古窯として営まれた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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